生産技術の志望動機どうしよう?
今回は、生産技術のあるあるについて紹介します。
Yahoo!しごとカタログに、生産技術の志望動機に関する質問がされていました。
生産技術職の志望動機(新卒)を書きたいのですが、そもそも生産技術職がどういうものかピンときません。
生産ラインを改良していくとはどういうことでしょう。今後は、省人化のみならず、環境問題への対応が求められるのでしょうか。
引用:Yahoo!しごとカタログ
生産技術は、ものづくりの現場で重要な役割を担っています。
では、具体的にはどのような業務内容なのでしょうか。
また、なぜ生産技術職を目指す魅力があるのでしょうか。
これからの生産技術職に求められるものとは何でしょうか。
本記事では、生産技術の仕事内容から、志望動機、そして今後の展望まで、生産技術職の魅力について詳しく紹介していきます。
生産技術の仕事内容を理解しよう
生産技術とは、製品の製造工程全般を設計・管理する重要な仕事です。
具体的には、どのような素材を使い、どのような設備で加工し、どのように検査・梱包して出荷するか、といった一連の製造プロセス全体を最適化することが主な業務となります。
たとえば、1週間以内に6,000個のねじを削り出して出荷しなければならない場合を考えてみましょう。
まずは適切な鉄鋼素材を選定し、高精度な NC旋盤で加工する工程を設計します。
加工精度と生産性を両立させるため、切削工具の選定や切削条件の設定など、細かな工夫が必要となります。
次に、製品の外観検査や寸法測定などの品質管理工程を定め、ロット単位で出荷できる梱包方法を検討します。
コストを抑えつつ、顧客の求める品質と納期を満たすべく、あらゆる生産プロセスを最適化していくのが生産技術者の役割です。
生産技術職を目指す魅力とは何か
生産技術職を目指す動機は人それぞれですが、多くの人が「ものづくりの面白さ」を感じていることがわかっています。
製品の製造過程を理解し、生産性や品質の向上に貢献できることが大きな喜びとなります。
また、生産技術の知見を活かして、より良い製品を生み出すためのアイデアを提案することも可能です。
たとえば、新しい加工技術の導入や、工程の自動化によって生産性を高められるかもしれません。そうした改善提案が実現すれば、顧客や社会に役立つ製品を生み出せたという充実感が得られるでしょう。
さらに近年では、環境負荷の低減にも取り組む必要があり、生産技術者には幅広い知識が求められています。
省資源化や脱炭素化といった課題に取り組むことで、持続可能な社会づくりに寄与できるのも、生産技術職の大きな魅力の一つです。
これからの生産技術職に期待されること
これからの生産技術職には、単なる生産性の向上だけでなく、環境問題への対応も求められるようになってきています。
具体的には、製品のライフサイクル全体を通じて環境負荷を最小限に抑える工夫が必要です。
たとえば、リサイクル性の高い素材の採用や、省エネ型の生産設備の導入などが挙げられます。
また、製造プロセス自体の改善によって、CO2排出量の削減にも取り組む必要があります。
さらに、サーキュラーエコノミーの実現に向けて、製品の修理・再利用・リサイクルといったサービスの提供も生産技術の範疇に含まれるようになってきています。
こうした環境配慮型の生産技術の開発・実装に携わることで、持続可能な社会の実現に貢献できるのが、これからの生産技術職に期待されることです。